可愛げのない女ってわかってる!
京都・長岡京市
リトリーブサイコセラピー
夫婦・家族・心の問題解決を専門とする
心理セラピスト@橋屋奏古です
突然暑くなりましたね。。そして雨。。何着ていいのか分からない。出先で寒くなる事が異常に嫌な私です。。。長袖いるんかい!インナーいるんかい!いらんのかい!って毎朝無駄に葛藤中です。みなさんはどうですか?(笑)
さて今日は夫婦間やパートナー間、などの会話でよくある「私、可愛げないんで。わかってますんで。」こんな心理について書いてみようと思います。
A子さん38歳。結婚生活6年目。妊活をしながら旦那さんとの自由な生活も楽しんでいる。旦那さんはサラリーマンで帰ってくるのが遅い。お互い自由に仕事しながらそれなりやっているけど最近夫婦の時間が持てない事にA子さんは苛立ちを感じています。夫婦やこれからの事で話し合いをすると、気がつくといつも言い合いになってしまい、どうしても相手の意見を否定したくなる。言い負かしたくなる。旦那さんの意見はなぜか認めたくない。。。もう喧嘩したくないのにやってしまう。。。A子さんの中で何が起こっていると思いますか?
さてみなさん、夫婦間だけでなく、対人関係、対相手、と会話をする時、なんか知らんけど、負けたくない、もしくは、いつも負けている、みたいな事ってありませんか?
いつもぼんやり勝ち負けが自分の背景にある、、、みたいな、、、。はい、これは心理的に私がみるならこの勝ち負けの感覚はダミーです。
これで何かを隠している。負けたら感じてしまいそうな感情を感じないように自分で守っているのです。
その何かとは。。。「人を信じない。信じるのが怖い」この信念を握りしめていると私は推察します。
人はこんな風に何層にもして自分の恐怖を根底に置いて蓋をしているんです。
人が本当に怖いもの
なぜ人を信じないと決めているのか?それは、もしも信じてしまった先に起こるであろう予測している気持ちを感じたくないからです。
行き着く先、それは孤独です。孤独の感覚って怖いです。寂しいです。悲しいです。心細い×100です。孤独って、ひとりぼっち。。。
だけど、ひとりでいる時のひとりぼっち感よりも相手がいるのに感じるひとりぼっち感の方が人は辛いんです。
目の前に相手がいるのに繋がれない。周りにいっぱい人がいるのに繋がれない。家族なのに、夫婦なのに繋がれない。
まるで世界に自分だけが取り残された様な感覚。孤独ですね。
そんな気持ちをもう二度と感じたくなくて、人と繋がりたいのにもう絶対に人は信用しないと自分で強く決めているんですね。
背景を全側面で見る
この孤独感、実は幼少期に体験しているんです。もう自分で認識できる記憶としては薄いかもしれませんが経験済みなんです。だから握りしめているんですね。例えばこんな感じです。
- 愛する対象が突然いなくなる。離婚、死別など
- 家族間でも人を信用、信頼しない
- 親との間で温もり、愛情を求めて拒絶された
- 親が不安定。愛着障害、鬱など
- 親の感情のスイッチが分からない、機嫌によって扱いが変わる
このような環境の中で育つと愛情や温もりという体感覚が得られず人と繋がるという感覚そのものがどんなものか分からない、という事になります。
分かるのは目の前に人がいる、でも寂しい、この人に近付きたい、でも近づけない、、、。
相手に約束をさせても愛していると証明させてもどんな方法でも納得できない。そんな感覚だけがはっきりと分かるのです。
そしてこのままいくとこんな風に出てきます。
- 相手を思うようにコントロールしたい
- 親しくなる程信じられない、近くになるにつれて壊す
- 子どもを愛せない
- 人の愛情や好意を受け取れない
- そもそも人は自分を傷つける、否定するというのが前提
愛着は生きていくためのベース
繋がり感というのは絆ともいいます。人と人が繋がる能力ともいいます。これを「愛着」といいます。
この繋がり感が体にないと容易に人と関わる事ができず信頼関係を築きにくいんです。
なのでいくら相手が自分の欲求を満たしても、誠実であっても信じることはしません。
信頼しないから孤独なんですが、信頼して裏切られるという怖さからも、信頼しないので結果、孤独で、いつしか人のせい、環境のせいにしてしまうんですね。
A子さん、本当は寂しいっていいたいんです。好きなご主人に一緒にご飯食べたい、寂しいっていいたいんです。だけど言おうとすると、負けてはいけない気が湧き上がってきて体の感覚が収まらないんです。
ここでじゃあ、寂しいっていえばいいやん!って話なんですが、簡単に言えるならもうとっくにやってるんですね。
頭では分かる。こうしたらいい事もああしたらいい事も。あの方法もこの方法も。世の中には溢れてる。前提や自分の設定は確かに変えられます。
だけど変えるにはいくつか必要条件があるんです。
解決への道
その条件とは感情に伴う体の感覚、そして、自分が選んでいるという事をみる自分の力です。
A子さんは思考ではもう十分わかってるんです。これ以上言い争いをすると破局を迎えてしまう事、本当は旦那さんの意見も最もな事、そして何より旦那さんが好きな事。
だけど相手をすき。。近づきたい。。と思うと遠い過去に拒絶された、大事なものを失ったような体の感覚が湧き上がってくるんです。
それは得体のしれない闇に飲み込まれそうな嫌〜な感覚だったり身体が冷たくなるような寂しい孤独感だったり。。感覚は理屈じゃないので嘘をつきません。
だから何十年たってもその人の身体に記憶として残るんです。その感覚と思考を合わせてその人の恐怖の鍵を開けて感情の解放をしていくのがセラピーです。
心と頭と身体の感覚を一致させて、抑圧していたものを解放すると、人生はまた動き出します。そしてとっても辛かったのは事実、だけどそこにはメリットもあったのです。
信じない事で、信頼関係を築かない事で、人の好意を受け取らない事で、都合のいい事が実はいっぱいあったんです。
自分の中で何がおこっていたのかをガン見する。そこに着目すると視点は一気に変わります。自分が選んでいる。嫌な状況でさえも自分が選んでいる、それが分かると解決の道が一気に開けます。
自分が選んだんだから自分で選び直しができるんです。自分の人生は自分で選んでいく。
そんな応援の気持ちいっぱいで私たちセラピストは目の前のクライアントさんに心を込めて向き合います。
それではまた!